丹波竜化石工房ちーたんの館(山南町谷川)で冬期特別展「若きティラノサウルス ジェーン」が開かれている。同町に分布する前期白亜紀の地層「篠山層群」では、2006年8月7日の丹波竜化石の発見を機に、幾度も発掘調査が実施され、これまでにティラノサウルス類の歯を含む3万6000点以上の化石が発見されている。同展では、2009年のティラノサウルス類発見から10周年を記念し、若きティラノサウルス「ジェーン」の全身骨格に焦点を当て、ティラノサウルス類の魅力に迫っている。3月1日まで。
展示しているジェーンの全身骨格は01年、米・モンタナ州西部から発見された子ども(11歳の亜成体)のティラノサウルスの化石のレプリカ(全長約6・3メートル、高さ約2・7メートル)。博物館での教育や社会活動に貢献したジェーン・ソレン氏に敬意を表し、愛称が付けられた。
ジェーンの全身骨格のほか、篠山層群で発見されたティラノサウルス類の歯の化石など合わせて約20点を展示。また、ティラノサウルスの性別や年齢による姿や体の大きさの違いを紹介するため、前肢や後ろ足、大腿骨などの実物大の化石レプリカを飾り、パネルで生態などを解説している。
このほか、ティラノサウルスの仲間「シオングアンロン」や「ススキティラヌス・ハゼラエ」の全身骨格も展示している。これらの展示は常設展では国内初という。
22日に恐竜のジオラマ作り、26日には恐竜フィギュアの塗装体験や恐竜骨格模型に粘土で肉付けするワークショップも開く。開館時間は午前10時―午後4時。入館料は、大人(高校生以上)200円、小中学生100円。月曜休館(月曜日が祝日の場合は翌日)。
市恐竜課(0795・77・1887)。