兵庫県丹波篠山市東岡屋にある認定こども園「富山こども園」の2―5歳児約80人が10日、近くの富山会館を訪れ、地域の人たちと一緒に、冬の風物詩のもちつきを体験した。昔ながらの木の臼(うす)と杵(きね)を使って挑戦。「ぺったん、ぺったん」の掛け声に合わせて精いっぱい杵を振るい、出来立ての味を堪能していた。
こども園を運営する法人の役員らが主催し、園児たちを招待した。
蒸しあがったもち米が登場すると、近年、自宅でもちを作ることが少なくなったこともあってか、「ごはんや」と首をかしげていた園児たちも、杵でつくたびにもちへと“変身”していく様子に大歓声。小さな園児たちは手伝ってもらったが、5歳児ともなると一人で杵を振るってもちに仕上げた。
きなこをまぶした出来立てのもちを頬張った園児たちは、「おいしい」「もっと食べたい」と満面の笑みを浮かべていた。
同園の中山義弘園長は、「なかなかない機会。園児たちにとって貴重な体験になったのでは」と目を細めていた。