”美ボディ”大会で2冠達成 グランプリに秘めた思い もとは内気な27歳

2020.01.12
ニュース丹波篠山市地域地域

「BEST BODY JAPAN2019」で2冠を獲得した岡田尚子さん=東京都で

このほど東京都で開かれた身体の美しさやスタイルのバランスなどを競う「BEST BODY JAPAN2019日本大会」(ベストボディジャパン主催)で、ミス・ベストボディ部門(18歳―制限なし)の総合グランプリと、ガールズクラス部門(18―29歳)のグランプリを獲得したヨガインストラクターの岡田尚子さん(27)=東京都、兵庫県丹波篠山市出身。全国から集まった「美ボディ」を持つ女性たちの頂点に輝いた。鍛え上げた肉体美を披露した岡田さん。意外にも自分を表現することは苦手だったと言い、そんな性格を変えた「ヨガ」を広めるために舞台に立った。

大会には47都道府県予選を勝ち抜いた男女計596人が出場。男女とも、世代ごとの4クラスに分かれて審査が行われた。

壇上では片手を腰付近に当てる「サイドポーズ」や「フロントポーズ」などのポージングをし、▽身体の美しさや格好良さ▽スタイルバランス▽ウォーキングなどの身のこなし▽壇上での態度―などを、過去のグランプリ受賞者ら6人が審査した。

岡田さんは身長165センチで、スリーサイズは78・55・80。約2000人もの観客を前に、鍛え上げられた肉体美とバランスの良いポージングを披露し、600点満点580点を獲得した。「緊張したけど、『必ず自分はグランプリをとれる』と思って壇上に上がった。グランプリが発表された瞬間は頭が真っ白になって何も覚えていない」と笑顔で振り返る。

鍛え上げられた岡田さんの身体

ヨガ学ぶためハワイへ留学

「小さいころから身体を動かすのが好きだった」という岡田さんは、中学時代は卓球部で主将を務め、高校時代は陸上部に所属。卒業後は、メイクやネイルなどの美容を学ぶため、東京の専門学校に進学した。授業の一環で初めてヨガを体験し、「心と身体のバランスを整える」ことの楽しさを実感。自宅近くのスタジオにも通い始めた。

在学中、芸能活動やモデルとして活動するも、なかなか仕事が得られず、卒業後は歯科助手として勤務。しかし「このまま一生やっていく姿がイメージできなかった」と言い、やりがいが見出せずにいた。

そこで、以前から魅力を感じていたヨガをもっと深く知ろうと、2年間勤めた歯科助手の仕事をやめ、2015年にハワイへ留学。現地の講師から技術を学び、世界で最も知名度の高いヨガ協会「全米ヨガアライアンス」が認定する指導資格を取得した。

帰国後は、ヨガスタジオの講師として勤務。昨年4月からは独立し、より多くの人たちにその魅力を伝えるため、フリーインストラクターとして活躍している。

「自分のことを知ってほしい」

「ヨガの魅力を発信するため、まずは多くの人に自分のことを知ってもらいたい」と、昨年6月に大会出場を決めた。くびれを強調するため、お尻を大きくする過酷な筋トレや、徹底した食事制限に励んだ。「何度も自分に負けそうになったし、逃げたくなった」が、そんな中でも「ヨガで学んだ強い精神力が活かされた」と話す。

昨年10月、約150人が参加した関東大会のガールズクラス部門で見事グランプリに輝き、日本大会への出場を決めた。

そうしてつかみ取った2冠に、「受賞出来たのは自分の力だけでなく、家族や周りの応援のおかげ」と話す。

「小さいころから身体を動かすのが好きだった」と話す岡田さん=兵庫県丹波篠山市東吹で

いつか地元でイベントを

「元々自分を表現するのが苦手で、周りの目ばかり気にしていたけど、ヨガに出合ってからは自分を解放していく心地よさに気づき、何事も前向きに考えられるようになった」と言い、「前向きな人が自然と集まってくれるようになり、毎日が楽しくなった」と話す。

また、「いつか地元でヨガのイベントを開きたい。そのためにも自分の可能性を信じて、何事にも挑戦していきたい」と笑顔で話している。

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