83歳男性が母校に100万円寄付 視聴覚機材の購入費用に 「あいさつできる子になって」

2020.01.10
ニュース丹波篠山市地域地域

母校に100万円を寄付した井関さん(中央)=兵庫県丹波篠山市日置で

兵庫県丹波篠山市曽地奥の井関道夫さん(83)が、地元の城東小学校に現金100万円を寄付した。同校は寄付金で大型テレビモニターなどの視聴覚機材を購入。このほど同校から井関さんに感謝状が贈られた。

井関さんは昨年7月、「これからの地域をつくっていく母校の子どもたちに何か残してあげたい。学校の役に立ててほしい」という思いから100万円を寄付した。

思いを踏まえ、同校は75インチの液晶モニター1台、49インチ4台などを購入した。また、井関さんからは別に、国名や場所を回答するクイズなどができる「しゃべる地球儀」の寄贈もあった。休み時間には地球儀を使おうと児童たちが行列をつくっているという。

井関さんに感謝を伝える式典では、6年生の男子児童があいさつ。「これからもっと活用して大切に使っていきます」と感謝した。

井関さんは、児童たちに対し、「朝は家族に『おはよう』『いってきます』、ごはんを食べる前は『いただきます』としっかりとあいさつができる子になって」と呼びかけ、機材については、「ボロボロになるまで使い倒してほしい」と笑顔で話していた。

井関さんは高校卒業後、農業と酒蔵の蔵人を生業としてきた。寄付金はこつこつと貯めてきたもので、これまでに市には2400万円を寄付している。

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