“箸屋”の作る「アマビエ札」 新型コロナ早期終息願い 「3密注意を意識して」

2020.05.27
ニュース丹波市

前川製箸所が製作している「アマビエ御守り札」=兵庫県丹波市山南町前川で

護摩木や御守り札、絵馬などの製造を手掛けている兵庫県丹波市山南町の前川製箸所が、新型コロナウイルスの早期終息を願い、疫病除けの妖怪「アマビエ」のイラストをあしらった御守り札を製作した。前川吉秀代表取締役(62)は、「御守り札を見るたびに『3密注意』を意識してもらえたら」と話している。

アマビエの御守り札(縦約5・5センチ、横約3・5センチ、厚み約5ミリ)は、松の板に業務用インクジェットプリンターでアマビエを描き、裏面には「疫病退散」と印刷している。

同社の製造担当、明石将希さん(31)の知人で、神戸市在住のイラストレーターがデザイン。さまざまな色のボールペンを使い、茶色のロングヘアに、首元の紫色から、ひれ先の青色へと移り変わるうろこのグラデーションが美しいアマビエを高精細に描いている。

同社は、割り箸(ばし)作りから護摩木(火焚串)作りに転業して15年ほど。木を機械で削るというローテク分野ながらも地道な技術や営業などで1日3万本を製作。受注量を年々伸ばしている。

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