兵庫県丹波市の西小学校の5年生20人がこのほど、学校近くの田んぼで古代米の一つ、黒米の田植えを体験した。地元のグループ「かどのでもりもり倶楽部」(待場明雄代表)の指導で、田植え定規を使って昔ながらの方法で苗を手で植えていった。
待場さんから、田んぼがもともとは河原で小石が多く、けがに気を付けるように注意を聞いた後、裸足になって横一列に並んだ。合図に合わせて一歩ずつ後退しながら苗を2、3本ずつ泥の中に植えていった。
足が抜けなくなって友人に助けてもらったりしながら手と足を泥まみれにし、農作業を楽しんだ。
女子児童は「楽しいけれど、泥の底に小さな石がいっぱいあって足の裏が痛い」と話していた。
総合的な学習の一つ。コシヒカリより田植え時期が遅いのに加え、播種時期を調整し、毎年6月中旬に田植えをしている。今後、ススキやヨシなどを草抑え兼肥料として田んぼに踏み込む作業、刈り取り作業を体験し、12月に開かれる地元のイベントで精米した黒米を販売する。