兵庫県丹波地域に生息する淡水魚や水辺の生きものを集めた企画展が、同県丹波市の青垣いきものふれあいの里で開かれている。加古川、由良川、武庫川それぞれの水系で捕獲した魚類をはじめ、スッポンやシジミなど水辺の生きものも含め43種を展示。野外ではなかなか見られない絶滅危惧種も多数紹介している。それぞれに分布や生態を説明した解説文も添えている。7月5日まで。月曜休館。
加古川水系の佐治川や遠阪川で採集したオイカワやタカハヤ、由良川水系の竹田川や黒井川で採集したモツゴ、メダカなどが水槽の中でにぎやかに泳いでいる。
またドンコは「ババタ」、カワヨシノボリは「ゴリ」など、地方名も紹介されており、親しみを感じさせている。
カジカ、アカザ、カワヒガイ、オヤニラミ、ヤリタナゴ、ホトケドジョウなど約15種の絶滅危惧種も水槽越しに間近で見られ、希少生物のいきいきとした姿をじっくり観察できる。
同施設は「丹波市周辺の水辺には、多彩な生きものが生息していることを知っていただき、地域の自然環境を大切に思う気持ちを育んでもらえたら」と話している。