兵庫県丹波篠山市の篠山東雲高校フード・インスティテュート類型の2年生がこのほど、新しいタンパク源の食材として注目されている「昆虫食」についての授業を受けた。実際に昆虫を調理して食し、見た目と違ったおいしさを実感していた。
東大阪大学短期大学部(東大阪市)実践食物学科の松井欣也教授を招いた授業で、この日が3回目の最終日。これまで、世界の食糧事情や昆虫食の栄養などについて学び、市販されているイナゴの甘露煮やハチの子のせんべいを食べた。カナブン、コオロギ、イナゴ、食用芋虫「シアワーム」をそれぞれ粉にしたものでクッキー作りもした。
最終回はシアワーム、タマネギ、オクラなどを入れたカレーをつくり、クマゼミの幼虫、カナブンを素揚げした。生徒たちは「見たらアウト、においはおいしそう」などと言いながら調理。クマゼミの素揚げを食べた女子生徒は、「ナッツみたいな味がしておいしい」と話していた。