ネット上で民謡と踊りの「祭典」 コロナ禍で祭中止受け代替イベント 15日「オンラインデカンショ」

2020.08.14
地域

オンラインデカンショで配信するデカンショ踊りの収録に臨む観光大使ら=2020年7月31日午前8時49分、兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市の盆の風物詩で、県内最大の民謡と踊りの祭典「丹波篠山デカンショ祭」が新型コロナウイルスの感染防止を目的に中止となったことを受け、祭に代わる動画配信イベント「15時間オンラインデカンショ」が15日に開催される。

イベントは午前6時から午後9時まで、ユーチューブで配信(「オンラインデカンショ」で検索を)。事前録画したもののほか、生配信企画もある。

投稿された同市伝統の「デカンショ踊り」を踊る動画をつなぎ合わせた「数珠つなぎ動画」や「のど自慢」、地元演劇サークルの「デカンショ節誕生物語」など、朝から晩までさまざまな企画が盛りだくさんで、フィナーレには市内6カ所でシークレット花火が打ち上げられ、その様子も動画で配信される。

午後6時から配信される「デカンショ踊り数珠つなぎ」。踊りは「デカンショ、デカンショで半年暮らす」の歌詞で知られるデカンショ節に合わせて舞うもので、事務局の市が、市内外から投稿動画を募集しており、寄せられた動画を編集し、つなぎあわせて配信。普段のデカンショ祭でもボルテージが最高潮に達する「総踊り」が、ネット上で繰り広げる。

投稿されている動画には、自治会や市民グループ、家族、高校や小学校、幼稚園の子どもたちなどさまざまな出演者が登場。楽しそうに踊る姿だけでなく、自分たちの紹介や、デカンショ節をアレンジしたオリジナルダンスを披露するグループなどもある。タイや中国など、海外からの投稿も寄せられている。

酒井隆明市長は、「いろんな形で市民が参加し、デカンショを盛り上げたい。ネットを使うことは全国の若い世代にも知ってもらえるチャンスになる。ぜひ、みなさん見てください」と呼びかけている。

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