兵庫県丹波市山南町で26日朝、国特別天然記念物のコウノトリ7羽が、田んぼでエサをついばんでいる姿が目撃された。人が近づいても逃げる様子もなく、朝霧が立ち込めるなか、大股で歩き回りながら、一心にエサを探していた。
25日夕方、梶地区の民家が並ぶ一帯で、電柱のてっぺんにとまっているところを住民らが見かけており、一晩を過ごした後、近くの田んぼに移動し、“朝食”をとっていたとみられる。
兵庫県は県立コウノトリの郷公園(豊岡市)で飼育と放鳥に力を入れており、山南町内で野鳥観察を続けている地元の男性(77)は、「珍しく7羽も一緒に姿をみせたのは、個体数が増えている証しでは。この辺りは鳥の渡りのコースなので、コウノトリたちも合流したのかも」と目を細めていた。