晩秋から冬にかけての深い「丹波霧」で知られる兵庫県丹波地方で12日朝、霧が雲の海のように見える「雲海」が出現した。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀が丹波国平定戦「丹波攻め」を行った舞台でもある黒井城跡(同県丹波市春日町)では、登山客らが山々の間を埋める雲海を眺め、カメラに収めていた。
黒井城跡は、猪ノ口山(標高356メートル)の山頂にあり、頂上からは360度のパノラマが楽しめる。今朝は無風で、凪いだ雲海が出現した。
毎日登山している人によると、雲海は数日続けて出ているという。地元に住む女性は「今日は霧が深かったので、雲海が見られると思って登りました。いいところに住んでいてラッキーです」と話していた。