最古のトンネルを”探検” 明治期の「鐘ヶ坂トンネル」 児童たちが歴史学ぶ

2020.11.17
地域歴史

コウモリにおびえながら明治のトンネルを散策する4年生=2020年11月16日午前10時24分、兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県丹波市立崇広小学校の4年生が16日、校区内にある「鐘ヶ坂トンネル」を見学した。柏原ふるさとガイドクラブの5人から、同市と丹波篠山市をつなぐ鐘ヶ坂峠を越える明治、昭和、平成の3つのトンネルの歴史を聞いた。

明治のトンネルを訪れた児童たち。クラブのメンバーが、延べ6万3000人が携わった工事の苦労話などを紹介し、「手掘りのため、1日に24センチしか掘り進めることができなかった」「レンガ造りのトンネルとしては日本最古」などと説明した。

児童たちがあんどんの灯りを頼りに、薄暗い空間を歩いていると、数匹のコウモリが“お出迎え”。悲鳴をあげながら薄暗い空間の散策を楽しんだ。

男児は、「昔、大勢の人が協力して、すごい時間をかけてつくったトンネル。昔は山を越えて行くしかなかったので、しんどい生活をしていたんだなぁ」と話していた。

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