NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀の「丹波攻め」で激戦地となった兵庫県丹波市の黒井城跡で7日、城主の赤井(荻野)直正軍と光秀軍に分かれて、おもちゃの刀で戦うイベントが行われた。参加した約70人は約440年前に”タイムスリップ”。小雨が降り、霧が立ち込めた山頂でしのぎを削った。4回戦った結果、いずれも光秀軍が勝利。歴史は変わらなかった―。
片腕にテープでくっつけた相手のボールを刀で叩き落とした方が勝ち。参加者は、ひらりと相手をかわしたり、すきを見て攻撃したりと熱戦を繰り広げた。小学5年生の男児は、「1回も勝てなかった。同じ人にやられた」と悔しがっていた。
大河ドラマを地域活性化の起爆剤にしようと取り組む黒井城跡地域活性化委員会の主催。光秀が織田信長の命で行った丹波攻めでは、赤井軍が一時は光秀を撃退したものの、最終的には敗れた。