兵庫県の丹波市廃棄物減量等審議会(会長=中道知代子市消費者協議会長)が22日、同市内の春日住民センターであり、プラスチック系のごみ用袋料金(ごみ処理手数料)の値下げについて、「8月1日付で現行の大袋1枚50円から20円、中袋1枚30円から15円に改定する」とする林時彦市長の諮問を、全員一致で承認する答申案をまとめた。大袋は6割値下げ、中袋で半額になる。
市のプラごみ用袋は、価格に処理費用の一部を含んでいるが、処理費用分は価格に反映させるのをやめ、製造原価と運搬料、販売手数料のみとし、値下げする。
値下げすることで、現在は燃やすごみに紛れ込んでいる、プラごみの分別につなげ、燃やすごみの減量につなげる。
県内29市のうち、プラごみ用の指定袋なしが15市、指定袋ありが14市。うち可燃ごみが5市、プラ専用ごみが9市あり=表参照=、丹波市の大50円、中30円は県内で最も高額だった。
値下げにより、プラごみ用袋の売り上げから処分費に充当できる額が、昨年度の約880万円から、約65万円に減る。減った分は公費で賄う。
委員たちは「今はぎゅうぎゅう詰めにして出しているが、安くなると出しやすくなる」「もう一度、プラごみと、プラごみの中でも燃やすごみとするものとの違いなど、分別について地域で説明をしてもらった方が分かりやすい」「みんなでがんばって分別しようという機運が生まれれば」「値下げはいいことだが、市の燃やすごみを減らそうという思いをどれだけ浸透できるか」などと意見を述べた。
林市長にあす27日に答申する。市長は答申を受け、6月の市議会に料金改定議案を提案し、可決されれば8月1日から値下げが実現する。