県最高額のごみ袋値下げへ プラ大袋20円、中袋15円に 審議会が答申、ごみ減量に期待

2021.04.26
歴史

プラスチック系ごみ袋の値下げの諮問について意見を述べる市廃棄物減量等推進審議会=2021年4月22日午後2時38分、兵庫県丹波市春日町黒井で

兵庫県の丹波市廃棄物減量等審議会(会長=中道知代子市消費者協議会長)が22日、同市内の春日住民センターであり、プラスチック系のごみ用袋料金(ごみ処理手数料)の値下げについて、「8月1日付で現行の大袋1枚50円から20円、中袋1枚30円から15円に改定する」とする林時彦市長の諮問を、全員一致で承認する答申案をまとめた。大袋は6割値下げ、中袋で半額になる。

市のプラごみ用袋は、価格に処理費用の一部を含んでいるが、処理費用分は価格に反映させるのをやめ、製造原価と運搬料、販売手数料のみとし、値下げする。

値下げすることで、現在は燃やすごみに紛れ込んでいる、プラごみの分別につなげ、燃やすごみの減量につなげる。

プラごみ専用指定袋がある兵庫県内9市の状況

県内29市のうち、プラごみ用の指定袋なしが15市、指定袋ありが14市。うち可燃ごみが5市、プラ専用ごみが9市あり=表参照=、丹波市の大50円、中30円は県内で最も高額だった。

値下げにより、プラごみ用袋の売り上げから処分費に充当できる額が、昨年度の約880万円から、約65万円に減る。減った分は公費で賄う。

委員たちは「今はぎゅうぎゅう詰めにして出しているが、安くなると出しやすくなる」「もう一度、プラごみと、プラごみの中でも燃やすごみとするものとの違いなど、分別について地域で説明をしてもらった方が分かりやすい」「みんなでがんばって分別しようという機運が生まれれば」「値下げはいいことだが、市の燃やすごみを減らそうという思いをどれだけ浸透できるか」などと意見を述べた。

林市長にあす27日に答申する。市長は答申を受け、6月の市議会に料金改定議案を提案し、可決されれば8月1日から値下げが実現する。

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