「今がある」は素敵―。妻を乳がんで亡くした経験をもとに講演会活動や、がん撲滅などに取り組む個人、団体への支援活動などを行っているフリーアナウンサー、清水健さんがこのほど、兵庫県丹波市で開かれた「社協ふくしまつり2021」(市社会福祉協議会主催)で講演した。約200人の来場者を前に、「共に支えあうことの尊さ」と題して、今があることの素晴らしさなどを語り掛けた。
清水さんは、結婚翌年に長男が誕生し、その3カ月後に妻を亡くした。小学1年生になった長男と野球をして遊ぶことが多いという日常を紹介し、「妻も一緒に野球がしたかったと思う。今、ぼくは息子と野球ができている。その時間を大切に、楽しもうと考えている」と話した。
また、「ぼくには、こうして皆さんと会えている今がある。今があることは本当に素敵。そんな今を皆さんと笑っていたい」と言い、「つらい気持ちを抱えた人が話したいときに話せる場がある社会をつくってほしい。皆さんが話を聞ける人であってほしい。一緒に頑張っていきましょう」と呼び掛けていた。