兵庫県丹波篠山市立たまみず幼稚園で18日、卒園式が開かれた。今年度の卒園生は11人。思い出がたくさん詰まった幼稚園を巣立ち、小学校生活へと新しいスタートを切った。
藤本健園長は式辞で、「この世に生を受け、早くも卒園の日を迎えることになった」と時折、声を詰まらせ、「体力もつき、たくましくなってきた。4月からは小学生。1年生になっても笑顔と元気で過ごして」と呼びかけ、一人ひとりに修了証書を手渡した。
また、保護者らが今年度で定年退職を迎えることになる藤本園長に、サプライズで「卒業式」を開催。園庭の芝生化や菜園での野菜作り、絵本の読み聞かせなど、藤本園長のさまざまな活動に感謝し、「園長先生、大好き」などと呼び掛ける園児一人ひとりが寄せた動画を上映したほか、手作りの卒業証書も授与した。
藤本園長は、「コロナ禍もあり、満足なことはできなかったのに、こんなことをしてもらえるとは。とてもうれしかった」と言い、「子どもたちの小さな体のどこにあんな
エネルギーがあるのか、と感動させてもらえる場面を見ることが教師のやりがいでした」と涙をぬぐっていた。