「女子野球タウン」に認定 毎夏全国高校大会開催のまち 地域の発展や女性の活躍推進へ

2022.07.25
地域

協定書に調印した林市長(左)と山田代表理事=2022年7月21日午後4時25分、兵庫県丹波市氷上町成松で

毎夏、「全国高等学校女子硬式野球選手権大会」を開催する兵庫県丹波市が、全日本女子野球連盟から「女子野球タウン」の認定を受けた。女子野球を通じ、地域の発展や女性の活躍推進などを図るもの。市は認定期間5年間のうちに、同大会を継続開催するほか、女子野球日本代表(マドンナジャパン)などを招いた小中学生対象の野球教室など、スポーツ関係のイベントや事業を計画している。市が制作した女子野球タウンのロゴマークを活用し、地域企業などとの商品開発や販売も考えている。

女子野球タウンは、同連盟が2020年から公募を受け付け、認定する事業。同連盟と自治体が連携し、ジェンダー平等や女性の活躍促進など、住みやすく活気のあるまちづくりを推進する。

「女子高校野球の聖地」をうたう同市は、2000年にスポーツピアいちじまが開設されて以降、女子高校野球の全国大会を開き、選手に活躍の場を提供し、競技の裾野を広げている。

21日には、同市役所本庁第2庁舎で同連盟の山田博子代表理事と、林時彦市長が協定書に調印した。山田代表理事は「女子野球の今があるのは間違いなく丹波市が女子高校野球を育ててくれたから。丹波市とどんなコラボができるか楽しみ」とあいさつ。林市長は「さらに女子高校野球を盛り上げ、事業展開を通じてまちづくりの好循環を推進したい」と話した。

調印式に出席した、丹波市唯一の女子野球チーム「丹波ベリーエース」の堀瑠花主将(京都府福知山市雀部小6年)は、「野球を知らない子にも野球を知ってもらえたらうれしい」と話していた。

認定は、全国で12番目。兵庫県内では淡路市に次いで2番目。

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