スポンジ蛹室で羽化 小学生が成功 「カブトムシかっこいい」

2022.07.10
地域自然

荻野君が両親と共に作った人工蛹室。くぼみに1匹ずつ寝かせ、羽化させた=兵庫県丹波市春日町野村で

自宅でカブトムシを飼っている荻野永都君(丹波市立黒井小6年)が、幼虫がさなぎになる際に作る空洞「蛹室」を生け花用のスポンジで再現し、雄8匹の羽化に成功した。スポンジにくぼみを掘り、さなぎを“ベッド”に寝かせるように置くという愛好家の間では知られた方法で、土の中でなくても羽化が進み、さなぎが成虫になるまでの様子が直に観察できる。「すごく大変だったから、今年はやらないつもり」と笑い、「カブトムシは成虫の期間より、幼虫でいる間の方が長い。知っていたことだけれど、育ててみて実感した」と話している。

「人工蛹室」は、スプーンで縦10センチほどの楕円形に掘り、深さは5センチほど。ビニール手袋をはめ、さなぎを土から優しく“引っ越し”させた。約1週間で羽化が始まり、3日連続で計8匹が成虫に。「見ていて『うおー』って思った」(荻野君)

もともと昆虫好きで、昨年からカブトムシの世話を始めた。偶然、昨年のペアが飼育ケースで卵を産んだことから、羽化を目指して成長を見守った。やがて卵がかえり、60匹ほどの幼虫が2センチほどの大きさになると、お腹にある模様を見て雌雄を判別し、それぞれ別の衣装ケースに移した。

   人工蛹室作りは、「羽化する様子が気になったから」と笑顔。昆虫の本で存在や作り方を知っていたと言い、好奇心が行動力を駆り立てた。

 土の中で成虫になる通常の方法で誕生したものも含め、計20匹の羽化に成功した。“多頭飼育崩壊”にならないよう、友人に譲っており、自宅では数匹を飼育している。

 クワガタムシやキリギリスも大切に飼っている。「カブトムシは、かっこいい。家の犬よりかわいい」と笑顔。「でも、今年は普通に飼うだけかな」とほほ笑んだ。

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