兵庫県丹波篠山市の小崎慎也さん(30)が、初めてのイベント「ポテキチのうまいもん祭り」を11月3日午前11時―午後4時、篠山チルドレンズミュージアム(ちるみゅー)=同市小田中=で開催する。子ども向け中心の計10店舗が集結。幼少期、毎日のようにちるみゅーへ足を運び、遊んでいたという小崎さん。かつての自分のように、「ちびっこの心が躍る」イベントを目指す。
ポン菓子、あめ細工などの懐かしい菓子や、素材を生かした本格的な焼き菓子、ハンバーガー、クラフトコーラも味わえる移動本屋、服など10店舗が芝生広場に出店。親子で体験できるヨガコーナーもある。小崎さんが、「子どもが安心できる」と感じた商品を提供している顔なじみの店主に声を掛けた。
ポテトチップスは「ポテキチ」こと小崎さんが提供。北海道産のジャガイモを、3年前に旅したスペインから輸入した専用製造機を使って揚げる。「薄過ぎず、厚過ぎない」パリッとした揚げたての食感が楽しめる。
各地のマルシェイベントに参加する中で、「いつか自分でイベントをやってみたい」という思いを抱いていた小崎さん。ちるみゅーの垣内敬造館長(60)に思いを明かしたところ、「応援したい」と、ちるみゅーを会場として借りられることになった。
幼少期、ちるみゅーには「365日中、300日は来ていた」という小崎さん。来るたびに、施設内のブロックで遊んだり、広場で鬼ごっこをしたりして遊んだ。垣内館長と一緒に渓流でフライフィッシングに挑戦したことも。当時の記憶は「今でも鮮明に覚えている」という。
垣内館長は「自分の子どもがやるような気持ち。少しハラハラもします」と笑う。イベントに協力する村雲まちづくり協議会の新才博章会長(70)は「少子高齢化の中、これから地域を担っていくような方にイベントをしていただけるのは心強い」とにっこり。
小崎さんは「きれいな芝生でくつろげる。店主と、また、お客さん同士で会話も楽しみながら、極力ゆっくりと楽しんでもらいたい」と、来場を心待ちにしている。
雨天で中止する場合は、ちるみゅーのホームページと「ポテキチ」のインスタグラムで周知する。