「舞納め」 伊勢大神楽の森本忠太夫さん一行 各地巡る今年の「旅」終える

2022.12.02
地域歴史

氏子らが見守る中、「舞い納め」を披露した伊勢大神楽の森本さん一行=2022年12月2日午前10時2分、兵庫県丹波篠山市黒岡で

兵庫県丹波篠山市黒岡の春日神社で2日、年間を通して各地を巡回し、家内安全などを祈る国の重要無形民俗文化財「伊勢大神楽」が奉納された。

1月から各地を巡ってきた伊勢大神楽講社(三重県)の森本忠太夫さん(72)一行が今年の「舞納め」として舞を披露。笛や太鼓に合わせ、東西南北それぞれにある全国各地の神社に向かって神楽を奉納した後、春日神社や八百万の神々にも感謝の舞を舞った。

森本さんらは1月に滋賀県を出発。京都府や岡山県、香川県の一部を巡った後、11月から丹波篠山市内に入り、各地で神楽を披露してきた。市内では秋から冬にかけての風物詩として知られる。

神々に感謝

24日に三重県桑名市の増田神社にすべての家元が集って総舞を奉納するが、一行としての今年の「旅」を終えた森本さん。「五穀豊穣やコロナ禍が収まることなど、来年も良い年になりますようにという気持ちで舞納めをしました」と笑顔で話していた。

関連記事