高校生の挑戦再び 今年は「ランタンフェス」企画 地域に温かな明かりともす

2022.12.05
地域

「ランタンフェスティバル」を開く「高校生が創る丹波の未来への架け橋プロジェクト」のメンバーたち=兵庫県丹波市柏原町内で

兵庫県丹波市内3高校の有志でつくる「高校生が創る丹波の未来への架け橋プロジェクト」(19人)が18日、旧芦田小学校(同市青垣町田井縄)で、「ランタンフェスティバル」を開く。来場者とランタンを作って会場にともす。光で人々の心に明かりをともし、地域の絆をより深めたい考え。

昨年、丹波栗を使ったモンブランでギネス世界記録を樹立。1年でプロジェクトを終わらせないで定着させようと、昨年の経験者が中心になって新たに仲間を集め、新しい企画を考えた。

ランチルームを明かりで彩る。頭上に約500個、ちょうちん状の明かりをともし、足元を照らすランタン200個を来場者と作る。

地元の芦田自治振興会、旧芦田小学校を活用した地域交流拠点施設「芦田集学校」を運営するリングロー社などと共催。これら団体のイベントが午前10時開始、プロジェクトも午前10時―午後4時、ランタン作りワークショップを開く。点灯は午後5―6時。

プロジェクトは、ランタン作りのほか、飲食を提供するキッチンカーへの出店依頼、ステージ発表などを担当。ステージ発表は、高校生が作ったアニメを放映したり、ダンス部、ギター部などが出演したりする。

共催相手との打ち合わせ、イベントに必要な資機材の調達、経費17万5000円の調達など、高校生が主体的に活動をしている。今年も対面ミーティングはほとんどできず、オンラインで打ち合わせを重ねている。統括班、ランタン班、広報班などに分かれ、細部を詰めている。

氷上西高校は、まちづくり部の部活動で参加。昨年の経験者の稲川詩音部長(3年、統括班)は、「去年を知らない新しいメンバーが多く、意識が高まるまでに時間がかかったけれど、自発的な動きができるようになった。共催で、調整が多く大変だけれど、成功させたい」と言う。

柏原高校3年の足立風薫さん(統括班)は、「去年のような派手な企画ではないけれど、プロジェクトを続けることが大事。今年も高校生と市民の皆さんの協力で、イベントを成功させたい。ぜひ来場を」と呼び掛けている。

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