「愛」の弁当 子育て世帯に無料配布 JCが初企画、市内店舗が協力

2023.03.07
地域

市内の店舗が用意した弁当を、子育て世帯に笑顔で手渡す丹波篠山青年会議所のメンバー=兵庫県丹波篠山市黒岡で

兵庫県丹波篠山市の一般社団法人、丹波篠山青年会議所(JC)が、同市民センターで、市内の子育て世帯に弁当300食を無料で配布した。子育て世帯の生活面の不安を少しでも軽減したいと、「丹波篠山LOVEforCHILDRENプロジェクト」と銘打ち、初めて企画した。同市内の飲食店計14店舗が協力した。

新型コロナウイルスの影響を受けている子育て世帯の生活を支援する同市の「子どもの食の応援事業」の補助金を活用。同JCのOBや、メンバーの知人がいる飲食店に協力を呼び掛けた。

市内で子育て世帯の支援事業を展開する「丹波篠山の子どもの食と健康を考える会」のLINEで無料配布を広報したところ、わずか2時間で予約が埋まった。事前に聞き取り、アレルギーにも配慮した。

この日は、予約していた子育て世帯が続々と弁当を受け取りに訪れ、同JCのメンバー13人が手渡した。同市の歯科衛生士会「さくらんぼ」が用意した、歯磨きの大切さなどを啓発するチラシも添えた。

2人の娘を育てる30代の女性は「コロナの影響で、パートで働ける時間が減っている。子どものインフルエンザの療養で、買い物にもなかなか行けていなかったので、ものすごく助かる」と感謝していた。

同JCの本多紀元理事長(33)は「丹波篠山には、子育てを支援したい人がこんなにいるんだということを知ってほしい。子育て世帯の方の声を聞かせていただき、今後の活動に生かしたい」と話していた。

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