世界の舞台目指して鍛錬
空手の形で世界一になることを目指し、日々、鍛錬に励んでいる。現在、世界ランキング46位。近々の目標は、世界の舞台に立つための足がかりとなるシニアナショナルチーム入り。そのためにはランキングを10位以内にまで引き上げることが重要という。「世界空手道選手権大会」。2年に1度、世界の猛者が集まる夢舞台が用意されている。「幼い頃から空手しかやってこなかった空手人間。そんな自分がどこまで通用するのか、確かめてみたい」
ランキングを上げるためには、さまざまな公式試合で好成績を残すことが必要。今月14―16日、カナダで開かれる「シリーズA」に出場するほか、6月には4年ぶりとなる日本での国際大会「プレミアリーグ福岡大会」が控えている。
「形」競技は、個人でそれぞれの技を、決まった手順で演武する。繰り出す技の正確さ、素早さ、目線などが審査される。
現在、関西学院大学文学部2回生で、空手道部に所属。大学での練習のほか、9歳離れた兄、祐希さんが館長を務める「希士館」で指導員をしながら、自身の技も磨くなど、毎日3―4時間、空手と向き合っている。
兄の影響で、2歳の時に空手を始めた。柏原中学校卒業後、山梨県にある空手の強豪、日本航空高校に進んだ。2年の春、第40回全国高校空手道選抜大会形の部で日本一に輝いた。
17歳から今年2月まで、男子形では、わずか3人のアンダー21強化選手に選ばれた。
「持ち味はスピードと切れ。これらを軸に練磨を重ね、世界の舞台に立つ。そして勝つ」と力強いまなざしを向けている。19歳。