兵庫県丹波篠山市内で活動する多彩なジャンルの工芸作家がワークショップのブースを出店するイベント「丹波篠山クラフトヴィレッジ 学ぶ工芸」(同製作委員会主催)が27日午前10時―午後5時、篠山チルドレンズミュージアム(ちるみゅー、同市小田中)で開かれる。昨年に続いて2回目。今年は、2組の工房でワークショップを体験し、1つの作品を作り上げるコラボ企画もある。
芝生広場で、陶芸や木工、革、ガラス、彫金、染織、竹など11組の工房がブースを設ける。500―3000円の料金で、各作家の指導を受けながら器やアクセサリー、竹かごなどの製作、陶芸作品の柄付け、バッグの草木染めなどが体験できる。事前予約が必要なものもある。
コラボ企画は2つを用意。「agarito」(布、革)と「けせら工房」(染織)は、巾着や鍋つかみなどの小物類を作った後に土染めを体験する。「INABA WOOD WORKS」(木工)と「丹波陶磁」(陶芸)は、木製時計に陶片を散りばめる。作家同士のつながりが形となり、「世界で一つ」の作品が作れる。
飲食ブースは、ちまきやカレーなど、地元の飲食店9店舗が出店する。
作品をただ作るだけでなく、作家の技術を間近で見ながら感覚や知識、考え方に触れ、ものづくりの楽しさをより深く感じてもらうのが狙い。同製作委員会代表の加古勝己さん(57)は「丹波篠山でものづくりをしている作家が多くいるということと、その技術を知ってほしい」と話している。