新型コロナウイルスの流行で旅先がまちまちになっていた兵庫県丹波市内6中学校の修学旅行がそろって沖縄になり、3校が8―10日、平和学習やマリン体験、観光を通し、歴史や風土、文化に触れた。
3校とも8日が南部戦跡で平和学習、9日がマリン体験など、10日が国際通り散策の旅程。8日は曇天だったが、9日はこの時期の沖縄にしては珍しい、朝から青空が広がる絶好の海日和で、南国の温かい海水に歓声を上げた。
3年生が153人と市内で最も多い氷上中学校は、沖縄県営平和祈念公園内の平和祈念堂で「平和セレモニー」を開いた。全校生475人が平和への思いをつづった紙に、平和の象徴の鳩を描いたモニュメントを献納。生徒2人が、「戦争について学び、次の世代に語り継ぐ。二度と同じあやまちを繰り返さない平和な世界をつくることを誓います」と、平和宣言文を読み上げ、「HEIWAの鐘」を合唱した。
修学旅行実行委員長の生徒は、「戦争を再び起こしてはいけない気持ちが、現地で学んだことで強まった」と言い、沖縄に来られたことを喜んでいた。