自身の服を着せたかかしと並ぶ海老原さん（右）と時政さん＝兵庫県丹波市氷上町佐野で

兵庫県丹波市氷上町佐野の国道175号沿いにある野菜直売所「蓬莱の郷」で、店員女性が、自身がモデルのかかしと店番をしており、「そっくり」と人気者になっている。直売所を営む海老原千代美さん（72）＝同県西脇市＝らがかかしに自身の洋服を着せており、通りかかった知人はかかしと知らずに手を振り、来店客に「えらい従業員が増えたな」「ええ服着とってやね」「気色悪い」と冷やかされている。

売り物の魚の干物や菓子類を盗もうとするカラスやネコ除けにと、店員の有田正敏さん（62）＝丹波市山南町南中＝が、頭髪は樹脂テープ、顔はスポンジなどでこしらえた。

カラス除けにと、ラメ入りの黒のカーディガンをはおらせた海老原さんは「背格好、肩幅まで似てる。そろそろ衣替え。着なくなったカラオケ舞台用のドレスを着せようかな」とにんまり。

店員の時政秀子さん（74）＝同県多可郡多可町＝は、「顔が良く似ている」、山根秀香さん（72）＝西脇市＝は、「店番時と同じエプロンと腕抜き姿で、いでたちがそっくり」、時政さんは「私のかかしは座って楽してる。孫が『欲しい』とねだってね」と笑った。