「伝統文化に触れて」 築130年の古民家で盆栽展 移住作家が25点展示

2023.06.06
たんばのお出かけ情報丹波市地域

庭にそびえる樹齢約400年のクスノキを背に、ツタとPRはがきを手にして来場を呼びかける宮里さん(右)と上田さん=2023年5月26日午後5時48分、兵庫県丹波市春日町棚原で

築約130年の古民家、本上田邸(兵庫県丹波市春日町棚原)で9―14日午前10時―午後4時、「水無月盆栽展×本上田邸」(同実行委員会主催、丹波新聞社後援)が開かれる。昨年冬に同町下三井庄へ移住して盆栽専門店を営む宮里凜太郎さん(46)が、マツやモミジ、シンパクなど約25点を庭園や座敷に展示する。入場無料。

目玉は、宮里さんが盆栽にのめり込むきっかけになった、樹齢85年以上のツタ。雑木で樹齢が80年を超すものはまれという。ゴヨウマツやクロマツ、アカマツも並べる。盆栽作品としてのイメージが少ないノブドウもある。

宮里さんが盆栽を語るトークイベントがあり、聞きに来ていた本上田邸当主の上田正三さん(79)と知り合った。上田さんは、宮里さんが展示会場を探していることを知り、展示会開催を持ちかけた。

本上田邸は「住み開き」をコンセプトに、渡辺顕さん(55)、トモコさん(52)夫妻が暮らしながら、人々の交流の場として開放されている。

宮里さんは「盆栽には完成がない。明日になれば芽が伸び、葉が散ることもある。挑戦が終わることはなく、追求し続けられる」と魅力を語り、「植物のみずみずしさを感じてもらい、身近な伝統文化に触れるきっかけになれば」と話す。

10日のみ午後7時まで開催。近くに15台ほどがとめられる駐車スペースを用意している。

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