全身赤コーデ 目まで赤い「ショウジョウトンボ」 秋のトンボとは別物

2023.06.12
自然

飛翔が始まったショウジョウトンボ。全身真っ赤だが、いわゆる秋の「赤とんぼ」ではない=兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市の池のほとりなどで「ショウジョウトンボ」が飛び交っている。真っ赤なトンボだが、いわゆる秋の「赤とんぼ」(アキアカネなどアカネ属の総称)とは別物だ。

大きさは4、5センチほど。北海道から沖縄まで広く分布する。名前の由来は、架空の赤い怪物「猩々(しょうじょう)」を思わせることからで、雄は目も含めて赤くなる。雌は茶色い。

縄張り意識が強く、パトロール飛行に出ることもしばしば。尾を高く上げて威嚇したり、雄同士が縄張りを巡って追いかけ合う姿も見られる。

尾を高く上げて威嚇

これから11月ごろまで地域を飛ぶ。1匹のトンボからも季節の移ろいが感じられる。

【丹波新聞虫部】

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