ふき替え始まる 「丹波の正倉院」のかやぶき屋根 CFで目標額調達

2023.07.18
地域

工事費の半額をクラウドファンディングで調達し、ふき替えが始まった達身寺=兵庫県丹波市氷上町清住で

「丹波の正倉院」とも呼ばれる達身寺(兵庫県丹波市氷上町清住、渡辺正規住職)の本堂のかやぶき屋根のふき替えが始まった。クラウドファンディング(CF)で目標額の800万円を上回る817万円を調達。9月30日に開く「大般若」法要までの完成を目指す。紅葉シーズンに真新しい屋根が観光客を迎える。

傷みが目立つ東と北の2面をふき替える。京都府南丹市美山町の専門業者がかやを外し、骨組みの木の傷みの有無を確かめながら新しいかやをふいていく。傷みが少ないかやは再利用するほか、壇家が集めたかやも使う。

見積り1600万円のふき替え費用を檀家75戸で負担するのは厳しいと、半額を目標に広く支援を募った。

渡辺住職は「着工が2カ月遅れたが、9月中旬に完成させてもらう。ご支援いただいた方々への返礼の用意も進めている」と話している。

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