兵庫県丹波篠山市にある丹波新聞丹波篠山支局で仕事をしていると、窓の外から「グワッ、グワッ」と鳥の声。外に出たものの姿はない。声を頼りに探してみると、記者の車の下にいたのはカルガモの親子だ。
車体の下にいたのは母鳥と10羽のひな。車道を行く車や人に驚いて隠れたのか、あるいは30度を超える炎天下の中で日陰を見つけて涼んでいたのかもしれない。
カルガモは天敵に見つかりにくい草むらや茂みなどに巣を作り、ヒナが孵化すると、餌がたくさんある水辺などへと”引っ越す”ことで知られる。
「ピヨピヨ」と鳴くひなたちに寄り添いながら、時折くちばしや顔で子どもを覆うような仕草を見せる母鳥は、「暑いわねぇ」と言っているかのよう。しばらくすると一家で車道を横
断し、近くにある側溝の中へと消えていった。
ちょうどこの日に梅雨が明け、人にとっても鳥とっても厳しい暑さ。地面は鉄板のように暑かったはず。「がんばって水辺にたどりつきや」と願うばかりだった。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)