「花はえらい」 炎天下でニチニチソウ見頃に 庭先で「勝手に」開花

2023.08.03
地域自然

藤本さん宅の庭で見頃を迎えているニチニチソウ。ピンク色が鮮やか=2023年8月3日午後1時45分、兵庫県丹波篠山市藤岡口で

兵庫県丹波篠山市藤岡口の藤本房子さん(77)宅の庭で、毎年「勝手に」開花しているという約2000輪の「ニチニチソウ」が見頃を迎えた。炎天下で、ピンクのじゅうたんを敷いたかのような光景を演出している。

キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草。熱帯地域が原産地のため、暑さに強い。初夏から晩秋まで次々に花が咲くことから「日々草(ニチニチソウ)」と名付けられたという。

8年ほど前、縁側で育てていたニチニチソウの種が風で飛ばされ、庭に落ちた。以来、落ちた場所から自然に花が咲くようになったという。房子さんと孫の紗也禾さん(高3)が水やりなどの世話に励む。

開花範囲は毎年異なり、今年は縁側が少なくなった代わりに、玄関・リビング前が広がった。

藤本さんは「人間は『暑い、暑い』と言うとるけれど、花は黙ってきれいな花を咲かせていて、えらい」と笑った。

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