コーチが”世界”へ マスターズ水泳選手権に出場 「二度とない機会楽しむ」

2023.08.06
地域注目

世界マスターズ水泳選手権に出場するPSKコーチの尾仲さん(右)と遠藤さん=兵庫県丹波市柏原町大新屋で

兵庫県丹波市のピュアスポーツ柏原の水泳教室コーチの尾仲優一さん(38)、遠藤まさとさん(37)が、マリンメッセ福岡(福岡市)などで行われる「世界マスターズ水泳選手権2023九州大会」の競泳に出場する。37年ぶりの日本開催。「二度とない機会。試合を楽しみ、経験を会員に伝えたい」と大会を心待ちにしている。

35―39歳男子の50メートル背泳ぎ(10日)にそろって出場。遠藤さんは同年齢の50メートル自由形(8日)にも出場する。

大阪府門真市の大会の背泳ぎで、遠藤さんが31秒63、尾仲さんが34秒56を記録し、大会参加標準記録の37秒60を上回った。遠藤さんは50メートル自由形で28秒64をマーク。こちらも31秒10の標準記録を突破した。標準記録は、現役選手ほど高くは設定されていない。

現役時代、「府大会に進めるかどうかぐらいの選手。活躍するほどの選手ではなかった」(尾仲さん)、「鳥取県大会代表で中国大会に出たことがある」(遠藤さん)と、共に世界大会は手が届かないところにいたが、長く水泳に関わり、また、世界各地を巡る大会がたまたま日本で開催されるタイミングが重なり、業務の都合をつけて、出場がかなった。

閉幕した世界水泳選手権と同じ会場で試合をする。尾仲さんは「世界中のスイマーと泳げる滅多にない機会。自分が世界のどこの位置にいるのかが知れるのが楽しみ」と言い、遠藤さんは「会場は長水路。短水路の記録より速く泳ぎたい」と張り切っている。

同スクールには門真大会で標準記録を突破した会員もいるが、さまざまな事情で福岡遠征はできず、コーチ2人が出場する。長く水泳を続けている愛好家が世界中から集まる大会で、コーチの出場は少ないという。日本は、高齢者の水泳レベルも高いという。

競泳は各種目5歳刻みで行われる。主催者は、約100カ国から約1万人の参加を見込んでいる。

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