大正ロマン館リニューアル 客の回遊性向上 「丹波篠山の商品の発信の場に」

2023.08.23
たんばのお出かけ情報地域観光

リニューアルオープンした大正ロマン館の店内=兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市北新町の観光拠点施設「大正ロマン館」のリニューアル工事が完了し、約3カ月ぶりに再オープンした。1923年(大正12)に建築された元町役場の洋風建築の外観はそのままに、内装などをよりカジュアルかつ、訪れやすい雰囲気に一新。同施設を指定管理する株式会社「アクト篠山」は、「商品を見直し、丹波篠山の良質なものを取りそろえた。観光客はもちろん、地元の人も市外の人への手土産にと、丹波篠山の商品を発信していただける場所になれば」と話している。

93年(平成5)に町役場から生まれ変わって以降、内装の大幅リニューアルは初めて。

床を張り替えたほか、商品の陳列棚やテーブル、ソファーなどは特注品で、黒豆をイメージした丸みのあるデザインに。市街地の中心部にある拠点として、より気軽に足を運べるような、全てに丸みを帯びた空間にデザインしたことで客の回遊性も向上させた。

商品も再度、スタッフが厳選。移住した人たちが作る農産加工品や工芸品など、「今の丹波篠山」も感じられる質の高い商品を取りそろえている。

カフェ・レストランも以前の「ろまんてい」から、まるごとを意味する方言の「まるこて」をもじった「マールコッテ」に変更。メニューも見直し、若年層もターゲットにした。

施設を所有する市が2900万円をかけて改修。工事のため、6月から休館していた。

アクトの代表取締役で、30年前から運営に携わり、施設の“名付け親”でもある圓増亮介さんは、「丹波篠山を知り尽くしたスタッフが商品を取りそろえ、『丹波篠山のブックマーク(お気に入り)』が見つかる店になった。ぜひ利用していただきたい」と話している。

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