兵庫県丹波市市島町酒梨(さなせ)の「駄菓子の余田商店」が、懐かしい家財道具を展示し、昭和のお茶の間を再現する「昭和レトロ展」を開いている。2回目の今回は、季節感あふれるアイテムが並ぶ「夏バージョン」で、1970年代をイメージ。同店の余田康夫さん(62)は、「タイムスリップした気分で、遠い日の夏休みを感じてほしい」と来場を呼びかける。8月6日まで。入場無料。
駄菓子販売スペース隣の6畳間に、余田さんの自宅や、妻の典子さん(56)=同県丹波篠山市出身=の実家、逝去したおじの家に眠っていたコレクションを主に展示している。
扇風機や風鈴、蚊取り豚、虫とり網、金魚鉢など風情あるアイテムが、“古き良き夏”の雰囲気を演出する。
家具調カラーテレビにビデオデッキをつなげ、当時のアニメや音楽番組などの映像を流す。70年に開催された大阪万博の貴重なスタンプやパンフレット、新聞もある。
今年1月に初開催。多い日で100人が来場した。開催後に寄せられた「行きたいけれど行けなかった」「知らなかった」などの声に応え、2回目を企画した。
余田さんは「ストーリー性を持たせた展示にしている。年配の方は、当時の思い出がよみがえるのでは」と話す。
午前9時―午後6時。不定休。