まちづくり柏原エリアマネジメント担当 濵田亮光さん(丹波市柏原町柏原)

2023.09.17
たんばのひと

濵田亮光さん

柏原のまちづくり注力

丹波市柏原中心市街地の活性化に取り組む会社「まちづくり柏原」で、古民家改修など自身が生業とする建築設計分野での技術支援や、店を持ちたい人のためのチャレンジショップ「あっとかいばら」の運営支援などに、外部スタッフとして携わっている。もともと同社設立時の正社員で、転職と独立を経て、今も柏原のまちに関わりを持ち続けている。

京都府宇治市の出身。都市計画を学んでいた大学時代、初めて柏原を訪れた。当時、柏原町商店街が中心市街地の活性化計画の基礎資料を作ろうとしており、柏原とつながりがあったゼミの教授を通じ、古民家や空き家を数えるアルバイトをした。

卒業後、いったんは就職したものの、教授の勧めもあり、産声を上げようとしていたまちづくり柏原のオープニングスタッフとして、再び柏原の地を踏んだ。「まちの雰囲気が良く、やりがいを感じた。都会で満員電車に揺られて勤務する自分も想像できなかった」と笑う。

7年ほど勤務した後、知見を広めたかったこともあり、丹波篠山市の建築関係企業に転職。5年前に独立し、建築設計をメインとする会社「YSYアーキクラフト」を立ち上げた。まちづくり柏原との関わりは深く、主に古民家を再生する際に専門的なアドバイスを送っている。

必要な施設が小さな範囲にまとまっている「コンパクトシティ」であることが、柏原の魅力の一つとして捉えている。一方で、柏原への観光客を市内周遊に結びつけるには、デジタル化の面で課題を感じているという。「SNS(交流サイト)を含め情報をどう広げていくのか、ハブ的な役割を果たすものができれば」。47歳。

関連記事