兵庫県丹波篠山市町ノ田の池尻神社(中澤一雄宮総代)で秋の祭礼が行われ、4年ぶりの「人形狂言」が奉納された。氏子でつくる「池尻神社人形狂言保存会」(田中幹二会長)の会員が、若侍や姫、大蛇などの人形を巧みに操り、会場の拍手を誘った。
田中会長の口上でスタート。大蛇の人身御供にされそうになっていた稲田姫を、池尻大明神の加護により、若侍の八重垣が宝剣で大蛇を切り倒し、稲田姫と結ばれるという「神変応護桜」を演じた。
子どもたちも黒子の大人たちが演じる狂言を食い入るように鑑賞していた。人形狂言の人形の首は、県指定有形民俗文化財。人形狂言は市指定の無形民俗文化財。