トンネル貯蔵酒を販売 酒蔵3社が熟成 酒米「85」の4商品

2023.10.21
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トンネル内で貯蔵、熟成させた酒をPRする西山酒造場の西山周三社長、山名酒造の山名洋一朗社長、鴨庄酒造の荻野弘之専務(左から)=兵庫県丹波市春日町上三井庄で

兵庫県丹波市市島町の酒蔵3社が、三宝ダム(同市春日町上三井庄)の管理トンネル内で約半年間、貯蔵、熟成させた日本酒を販売している。県と連携し、3年目を迎える取り組み。今年は初めて原料の酒米を、県が開発した品種「Hyogo Sake 85」でそろえた。

販売するのは、西山酒造場(市島町中竹田)の「小鼓 純米大吟醸 三宝ダムトンネル貯蔵酒 壺中夢源(コチュウムゲン)」(720ミリリットル、税込み3000円)と、山名酒造(同町上田)の「木桶生酛 三宝ダム坑道内熟成」(720ミリリットル、同1650円)、「Hyogo Sake 85  三宝ダム坑道内熟成」(500ミリリットル、同1485円)、鴨庄酒造(同町上牧)の「神池 純米酒 三宝ダム貯蔵」(720ミリリットル、同1600円)。

同ダム管理トンネル内の温度は通年で15度程度と安定。各酒蔵によると、酒を熟成するには「ちょうど良い温度」で、比較的まろやかな味わいになるという。山名酒造の山名洋一朗社長(33)は「農家が作りやすい品種の『85』を知ってもらい、蔵同士で連携することで、持続可能な酒造りにつながる」と期待する。

各酒蔵や市内の販売店で購入できる。数量限定。問い合わせは各酒蔵へ。

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