丹波焼の里、兵庫県丹波篠山市今田町で22日まで「第46回陶器まつり―秋の郷めぐり」が開かれている。各窯元や兵庫陶芸美術館、こんだ薬師温泉などがさまざまなイベントや特典を用意し、来場者を迎えている。メイン会場の立杭陶の郷(同町上立杭)では、企画展「おひるのうつわ展」や、小皿を作るワークショップを実施しているほか、期間中の土曜日には、うつわ市やマルシェを開いている。
おひるのうつわ展には、窯元50人がランチにぴったりな器を展示。漆黒で光沢のある「飴黒」や、鮮やかな青色に発色する「コバルト」などの釉薬で仕上げた器、表面を細かく帯状に削った「鎬(しのぎ)」や花柄を絵付けした皿など、それぞれの作家が個性を前面に押し出した作品がずらりと並び、見応えがある。
好みの作品を選んで投票すると、抽選でその作品を5人にプレゼントする企画も行っており、大阪から訪れた60歳代の夫婦は、「じっくりと見れば見るほど、どれも良くなってきて、選ぶのに苦労します」とほほ笑んでいた。
12、17日には「タタラで作るときめく器」ワークショップが催され、参加者を募集している。タタラ板と呼ぶ細長い板を使い、土の塊を薄く均一の厚みにスライスして小皿を作る。指導は、丹波焼窯元「丹水窯」の田中聡さんが行う。
各日午後1時半―3時半。定員は各日20人(要予約。陶の郷のホームページから申し込む)。作品焼き上がりまでに約2カ月を要する。参加費は1枚3000円(送付希望者は別途送料)。