スマホ片手にグルメ・観光 自転車で巡り魅力発見 サイクリングワールド

2023.11.22
地域観光

丹波篠山サイクリングワールドへの参加を呼びかける村上さん=兵庫県丹波篠山市味間南で

自転車観光のまちを目指している丹波篠山市は、スマートフォンアプリを活用したサイクリングスタンプラリーイベント「丹波篠山サイクリングワールド」を開催している。初心者から上級者まで楽しめるコースを用意し、コース周辺のグルメ・観光スポットなどを巡ったり、クイズに答えたりするとポイントを獲得。数量限定のオリジナルアイテムがもらえたり、丹波篠山の特産品が当たる抽選に参加できたりする。12月30日まで。

4年目の取り組み。今年度はコースを新たに2つ追加し、より多くの人に楽しんでもらえるよう充実させている。

スマホのミッションアプリ「DIIIG(ディグ)」を活用する。JR篠山口駅東口や篠山観光案内所などでレンタサイクルも利用できる。

初心者でも気軽に楽しめる妻入り造りの伝統的な建物群を巡る13㌔(所要時間約1時間)や、“ガチ勢”も満足の丹波篠山を1周する100㌔(同約6時間)など8コースを用意。ほかにも、▽国鉄篠山線の廃線跡▽伊能忠敬笹山領測量の道▽宿場町福住▽丹波立杭焼の里―などのコースも設定している。

自転車店「ハイランダー」(味間南)の村上大輔さん(35)が市から業務を受託している。

丹波篠山を訪れる観光客の大半は車移動。「田舎の良さを感じてもらうためには、移動行程すら観光として楽しめる自転車が有効」と話す村上さん。コースには、車では通らない道や地元の人しか知らないような裏道を取り入れており、「都会の人にはありふれた田舎の日常を満喫してもらえて、地元の人には丹波篠山の魅力の再発見につながるのでは」と話す。

また、村上さんがガイドを務める「親子で楽しむ丹波篠山の日常体験旅」も実施中。1度の実施で1家族5人までを想定している。参加無料(体験費や昼食費用は必要)。12月9日には大山地区を巡るツアーを計画している。

詳細はインスタグラム(「丹波篠山サイクリングワールド」で検索)。

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