兵庫県丹波市の特産、丹波大納言小豆を中心に生産する、なかで農場(同市春日町)が、「ひかみ牛乳」で知られる丹波乳業(同市氷上町石生)、特産を生かした菓子を製造するやながわ(春日町)と開発した「丹波大納言小豆ミルクジャム」を販売している。大納言小豆の濃厚な甘さ、ふっくらとした食感を、パンにのせて味わえる。体にも優しく、朝起きるのが楽しみになるような商品に仕上げた。
全国で生産される小豆のうち生産量はわずか1%と希少で、ポリフェノールが多く含まれる丹波大納言小豆を、地元企業の技術を結集して広くアピールしようと、同農場の業務執行社員、中出靖大さん(44)が発案した。
ジャムに使う大納言小豆は特別感を持たせるため、有機堆肥で育てた。中出さんによると、通常栽培時よりも「甘みが増している感覚がある」という。
練乳には、優しい甘さが特徴のひかみ牛乳を使用。大納言小豆の濃厚な甘さをしっかりと味わえるよう、配合にこだわった。やながわが自社加工場で製造する。
同農場は赤飯やゆであずき、雑穀米など大納言小豆を生かした商品を次々と開発。中出さんは「原材料をそのまま食べてもらえる時代ではない。簡便でいろんな人に『おいしい』と言ってもらえる商品が求められる」と話す。
ジャムは235㌘入りで2480円。同農場の自社サイトのほか、楽天、アマゾンなどで購入できる。