踊る菊 殿も愛でた「お苗菊」など 15日まで大輪370鉢展示

2023.11.07
地域注目観光

会場を彩る美しいお苗菊。一度開いた花びらが花弁の裏を見せて巻き上がることが特徴=2023年11月7日午前10時34分、兵庫県丹波篠山市北新町で

秋を代表する花の一つ、「菊」。兵庫県丹波篠山市北新町の大手前南駐車場では、「菊花展」が開かれている。伝統の「お苗菊」をはじめ、大菊や菊の盆栽など約370鉢を展示。黄色や深紅、ピンクに白など、カラフルな大輪が訪れる人に癒しを与えている。15日まで。

お苗菊は、旧篠山藩主の青山忠良が天保―弘化(1840年頃)に幕府から拝領し、家臣に栽培させたと伝わる菊。一度開いた花びらが花弁の裏を見せて巻き上がる特徴があり、その様は、「踊り」などと呼ばれる。

戦時中、多くの品種が絶滅したが、今も21種を地元の愛育家らが大切に受け継いでいる。市菊花同好会のメンバーは、「異常な天候の影響か開花が遅かったけれど、きれいに咲いてくれた。これからも大切に受け継いでいきたい」と笑顔で話している。

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