500戸規模の自治会をけん引 井上尚和さん(丹波篠山市)

2023.11.05
たんばのひと

井上尚和さん

新しい考えで催しPR

昨年4月から丹波篠山市杉自治会の会長を務める。長く住む住民は数十戸だが、移住者が増え、現在は約500戸を抱える大所帯。新しい考え方で地域を活性化させ、増加した新住民や外国人との交流も進めようと自治会をけん引している。

JR篠山口駅で11日に開催の「篠山口駅マルシェ」で販売する、一日限りの“駅弁”「新デカンショ弁当」を企画。「おばあちゃんが作った、丹波篠山らしい田舎弁当をイメージした」。主催する「JR篠山口駅周辺まちづくり会議」に参画。自治会に出店依頼があり、「駅で販売するなら駅弁を」と発案。駅改札口そばの市民フリースペース「丹波篠山スクエア」で商品を販売している鶏肉料理店「丹波篠山まつかぜ屋」(東古佐)に打診し、快諾を得た。勤務する市学校給食センターに有機野菜を提供しているグループ「篠山自然派」に協力をあおぎ、食材を提供してもらう。

「自治会長をやっていた父(和雄さん)から家を継いで地域に貢献しろ、と言われて育ったので覚悟はあった」。自治会長1年目は「あて職が多く、こなしている感じだった」。2年目は、課題だった、地域に増えた外国人のごみの分別マナーを改善するため、まずは外国人とのコミュニケーションを図ろうと、コロナ禍で4年ぶりとなった秋祭りに参加してもらった。「今後も地域の行事に参加してもらい、さらに交流したい」と話す。

「コロナの自粛も緩和され、催しが復活してきた。『こうでなければならない』を払しょくし、新しい考えも取り入れたい。新しい住民の方にも地域の催しに関心を持っていただくよう、PR方法を工夫したい」。55歳。

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