兵庫県丹波市立上久下小学校5年生(7人)が、地域の伝統産業で、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「檜皮葺」を地元外の人にも広く発信していこうと、「ひわだぶきソング・体操」や、プログラミング学習教材を使ったゲームを作成した。14日、地域の人を招いて発表会を開いた。
【動画】上久下小5年生と地域の人たちによる「ひわだぶきソング・体操」
総合的な学習の一環で9月から檜皮葺について学び、職人に話を聞き、作業の一部を体験。そのすごさを多くの人に伝える方法を考えようと、ポスターを作ったり、キャラクターを考えたりし、1―2人ずつで4つの「プロジェクト」に取り組んだ。
「ソング・体操」班は、檜皮葺の特徴を歌詞に盛り込み、振り付きの動画を制作。同班の2人は「檜皮葺が飛鳥時代から始まったところと、寺や神社に使われることを一番伝えたかった」と笑顔。他の3班は、プログラミング教材「スクラッチ」を使い、タブレットで、檜皮葺きの道具やキャラクターが登場するクレーンゲームなどを作成した。
地域の人たちも体操やゲームを体験し、「私たちの世代にはないPRの方法で面白かった。今の時代に合った発信の仕方ですごく良いと思う」「体操やポスターは、これから学校行事や地域で活用していけないか」などの感想が出ていた。
ゲームはスクラッチのインターネットサイトに公開する予定という。