サッカー全国選手権へ 小学時代のチームメイト 男子と女子で活躍誓う

2023.12.27
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米子北高から全国高校サッカー選手権に出場する藤原さん(提供)

兵庫県丹波市山南町で活動する山南フットボールクラブ(FC)出身の高校3年生男女2人が、28日と30日から行われるサッカーの全国選手権に出場する。鳥取県・米子北の藤原壮志朗さん(兵庫県丹波市山南町出身)と、徳島県・鳴門渦潮の古田彩瑛さん(同市氷上町出身)。共にレギュラーとしてチームを支える存在で、高校生活最後の全国大会に向け、士気を高めている。

藤原さんはディフェンダーで、守備の要とされるセンターバックを任されている。米子北は14年連続19回目の全国選手権出場で、全国でも強豪校。藤原さんは、今年1月からの新チームでレギュラーに定着し、夏のインターハイも先発フル出場した。

2つ上の兄と一緒に、小学1年生で山南FCに入団。4年生からは、神戸市のクラブチーム「FCフレスカ神戸ジュニア」に移り、週4日通った。中学時代もフレスカに所属し、切磋琢磨して技術を高めた。

藤原さんは全国選手権に向け、「焦らず、しっかり相手を見てシュートブロックし、カバーリングもしっかりやりたい。まずは失点しないこと。さらには点も取れたら」と語り、「全国出場は通過点。目標は優勝なので、丹波の皆さんも見ていてください」と力強く語る。

鳴門渦潮高から全国高校女子サッカー選手権に出場する古田さん(提供)

古田さんは、女子サッカー部のキャプテンで、ポジションはディフェンダー。1年生からレギュラーで活躍し、全国経験は夏、冬合わせて6度目になる。古田さんは「まずは失点しないことが一番。粘り強い守備でチームに貢献したい」と力を込める。

兄の影響で小学1年生からサッカーを始め、小学生時代は山南FCのほか、「INAC神戸 レオネッサ」の市島のスクールにも通った。中学時代は、日本サッカー協会が大阪府堺市と連携して推進する「JFAアカデミー堺」に所属。同市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターで寮生活を送りながら、週末は実家に帰り、姫路を中心に活動する「ASハリマアルビオン」にも所属した。

同部は12年連続の全国選手権出場。古田さんは「まずは初戦突破し、勢いに乗りたい。ヴィッセル神戸のホーム、ノエビアスタジアムで試合ができるベスト4入りを目指している」と話す。
古田さんと藤原さんは、直接の連絡は取り合っていないものの、保護者を通じて互いに近況は聞いているそう。共に「頑張ってるんやなあと思っている」と言い、“山南FC同期”の存在が励みになっている。

米子北の初戦は29日、鳴門渦潮の初戦は30日。

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