バレーボール芸人・さとゆりさん ”あるある”笑いで届ける 目指す「センターコート」

2024.01.05
地域注目

氷上高校の農業当番で学んだニワトリを別の小屋に移すこつは、「両手で体を持つんじゃなくて、片手で足をサッとすくうように捕まえる」と話すさとゆりさん=大阪府大阪市で

【笑う門には福来る】いつも明るくにこにこしている人には、しぜんと幸運がやってくる―。話芸やユーモアたっぷりの身振り手振り、時には絶妙な「間」でも笑いを振りまき、人々に幸せを届ける。じわじわと活躍の場を広げる、兵庫県丹波市の女子バレーボール強豪校・氷上高校出身のお笑い芸人、さとゆりさん(29)に「笑い」への思いを聞いた。

―兵庫県内屈指の女子バレーボール強豪校、氷上高校出身ですね

2012年の「全日本バレーボール高等学校選手権大会」(春の高校バレー)にリベロで出場し、準優勝しました。決勝戦は、アリーナ中央のセンターコートですよ!お笑い芸人の今、目指すのは「お笑いのセンターコート」です!

―「バレーボール芸人」ですね

バレー経験者なら笑ってしまう“あるあるネタ”で、青春をささげた氷上高校時代の経験をもとにしたネタが多いですね。「TikTok」「インスタグラム」「YouTube」「X(旧ツイッター)」などで、二日に1回ほどのペースで投稿しています。

―以前はコンビでしたが…

サッカーに打ち込んだ経験がある相方でした。競技性の違いで解散したということで(笑)。

―さとゆりさんが考える「笑い」とは

大学卒業後、氷上高校に講師として戻りましたが、私自身が厳しい教えを受けて育ってきたので、後輩にも厳しく接していました。いつも「お笑い好きやのに、何でこんなに怒ってるんやろか」と思っていました。

現役の時、週1回の好きなお笑い番組を見るために頑張っていた時がありました。これって「笑いの力」。笑いで人を元気にさせる存在になりたいと思うようになりました。そして、川釣修嗣先生(同部監督)に伝えました。「先生、お笑い芸人になりたい」―と。先生は「いや、まあ、教師も安定した仕事ではあるけどな…」と遠回しに止められましたけどね(笑)。

―これからの目標や、丹波の人に届けたい思いは

お笑い以外でも、バレーボールに関わりたいですね。春高のベンチ裏リポーターができれば。大林素子さん(元バレーボール日本代表)的なポジションです。

高校時代、丹波の人にたくさん応援してもらったから、今があります。いつか氷上高校で『さとゆり杯』を開き、さとゆりを中心につながってほしいですね。

【さとゆり】 本名・佐藤由梨。吉本興業所属。氷上高校時代のポジションはリベロ、レフト。愛知学院大学、氷上高校講師、吉本興業の総合芸能学院「NSC」などを経て、お笑い芸人に。フジテレビの人気番組「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」に出演経験も。昨年から加古川市のケーブルテレビでリポーターを務める。毎週月曜午後8時から30分間、FM805たんばで番組「さとゆりトーク」を放送中。兵庫県加古川市出身。

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