兵庫県丹波篠山市の写真愛好家・下垣和夫さん(71)が、自宅の庭にやってきた冬鳥「ヒレンジャク」を撮影した。
全長約17センチで、赤みを帯びた顔に尖った冠羽、尾は名前の由来にもなっている緋色。他にも白や黒、青みがかった灰色など、シンプルながらカラフルな色合いが特徴だ。
お目当ては下垣さん宅の庭にある「ピラカンサ」の実。多い時で30羽ほどの群れが飛来し、数日で実を食べつくして姿を消したという。
5年ほどの間隔で群れが日本にやってくるとされており、下垣さん宅には5年前に尾が黄色い「キレンジャク」が飛来している。
春分を過ぎ、春の訪れとともに去っていった冬鳥。下垣さんは、「また来てくれてうれしい。ヒヨドリが来ると逃げたり、鳥のやり取りがおもしろかった。赤い実がなくなって、やっと春がやってくる」と笑顔で話していた。