「ダンスの先生」夢かなえる 待場成渚さん(丹波市)

2024.03.17
たんばのひと

待場成渚さん

恩師から教室を承継

「Whippy dance studio(ウィッピーダンススタジオ)」を主宰し、未就学児から社会人まで35人を教えている。昨年、5歳から通っていた教室「K2 DANCE PERFORMANCE」を生徒ごと承継し、改名した。人見知りな自分を表現する方法がダンス。「ステージに立つと、人が変わったみたい」と言われる。「ダンスの先生」は憧れの職業。幼い頃からの夢を、「K2」の主宰者、早形かおりさんが後押し。山南中学校3年、15歳の夏に講師補助、「若い感性が必要だから」と、篠山産業高校3年で講師を任かされた。ピーク時は毎週3クラスを担当した。

教室継承が決まり、「手探りで先生をまねて教えていたが、自分が代表になると、それだけではいけない」と、高校卒業後、大阪芸術大学短期大学部(伊丹市)に進み、イベントの運営方法、照明案の書き方など、裏方仕事も身に付けた。

モットーは「楽しくやる」。コンテスト志向はなく、練習成果は市内のイベントで発表する。「うちはダンスの楽しさに触れる入り口。初心者向き」

部活動をしながら中・高生が通い続けている。小・中学卒業のタイミングでダンスの習い事を卒業する人が多いが、「年上が続けているので、下の子も卒業せず、続けてくれる」と喜ぶ。「優しい先生」との評価は、「指導力不足」と紙一重だと受け止めている。「友だちみたいな感じで、厳しくしても聞いてくれない」と苦笑いする。

結成2年目の今年は、イベントに多く出て知名度を上げる。「先生」の夢はかなった。長く続けたいと思っている。「超パワフルだった早形先生を目指し、私も還暦ぐらいまで頑張りたい」22歳。

関連記事