北は名神高速道路、南は沖縄自動車道まで、西日本にある104のPA(パーキングエリア)・SA(サービスエリア)の地域食材を生かした丼メニュー約100品の中からナンバーワンを決める「西イチグルメ決定戦」の本選大会に、西紀SA上下線のメニューが共に出場することが決まった。同じSAで2品が選定されたのは西紀のみ。本選は3月15日。
上り線(兵庫県丹波篠山市西木之部)のメニューは「どんぶりの味比べ 里山懐石 但馬牛の五種ひしめき丼」(1650円)。角煮、ローストビーフ、肉麻婆、一口焼肉、香草焼きの和洋中5種類の但馬牛料理を味比べできる。
下り線(同市東木之部)のメニューは「里山フレンチ懐石 丹(あか)の超他人丼」(1280円)。但馬牛のテリーヌとビフカツ、雪姫ポークのロースト、ご飯は丹波地どりの和風ピラフと黒豆ごはんの2種類を楽しめるようにした。丹波焼窯元、丹文窯の赤を基調にした大皿に盛る。
関西地区では、1月の売り上げ実績などで全31品の中から8品に絞られ、同地区大会では審査員による実食審査が行われ、同上り線の「五種ひしめき丼」と、龍野西の「焼鳥丼」が本選進出を決めた。
また、本選行きを決めた全4地区7品以外では、全地区の約4カ月間の客の投票で最も高評価を得た同下り線の「丹の超他人丼」が唯一、本選進出を果たした。
上り線の料理長、上田実さん(62)=丹波市柏原町=は「5種類の但馬牛の味が楽しめるところが特長」と言い、「本選では平常心を持ってあせらず気負わず普段通りに料理を提供したい」と抱負。下り線料理長の阪根秀樹さん(51)=同市市島町=は「テリーヌの隠し味にみそを使い、黄身の周りのメレンゲに山芋を混ぜているのが特徴。本選では見栄え良く、おいしそうに作りたい」と話している。
本選は3月15日、大阪ガス・ハグミュージアム(大阪市)で行われ、このほかに九州の古賀と広川、中国の吉備と下松、四国の石鎚山の各SAの丼が出場する。料理人の林裕人さんらによる実食審査が行われるほか、料理人2人とスタッフ1人によるプレゼンテーションも行われる。神戸渉・副支配人は「地元愛を全面に打ち出していきたい」と意気込む。