満開の桜の中で花をちぎってくわえるスズメ。かわいい「ぬすっ鳥」＝2024年4月10日午後零時3分、兵庫県丹波篠山市内で

満開を迎えている兵庫県丹波篠山市内の桜の木で、花びらではなく花を丸ごと落とす〝犯行現場〟を捉えた。カメラに気づかず、せっせと花をちぎっているのはスズメたちだ。

目当ては蜜。ヒヨドリやメジロのように細長いくちばしではなく、太く短いくちばしのため、花の根元からちぎって付け根にある蜜だまりをつぶしてなめている。

花粉をつけて受粉を媒介するわけでもないため、桜にとってはただ蜜をなめられるだけという意味で「盗蜜」と呼ばれることもあるそう。

年に数日しか現れない何ともかわいい「ぬすっ人」もとい、「ぬすっ鳥」。皆さんも丸ごと落ちている桜の花を見かけたら、木を見上げてみてください。

スズメの〝犯行〟の瞬間。桜の花を根元からちぎり、蜜をなめた後はポイッ＝2024年4月10日午前11時1分、兵庫県丹波篠山市内で

【丹波新聞鳥部】（※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました）