絶景望める横峰山山頂 360度広がる大パノラマ

2024.06.05
たんばの世間遺産丹波市地域歴史注目自然観光

山頂からの市島町方面の眺望=兵庫県丹波市市島町で

当たり前にありすぎるけれど、住民が大切にしていきたいもの「世間遺産」―。丹波新聞では、兵庫県丹波地域の人や物、景色など、住民が思う”まちの世間遺産”を連載で紹介していきます。兵庫県丹波市市島、春日町や京都府福知山市方面の町並み、周囲の山々を一望できる丹波市市島町の横峰山(高谷山)山頂です。

同町上垣、森両集落の入り口から山頂までは道幅こそ狭いが舗装されており、車で登れる。同市内の登山スポットは国史跡の黒井城跡が有名だが、地元住民は「知る人ぞ知る名所」と胸を張る。

標高443メートル。竹田地区では高谷山、吉見地区では横峰山と呼ばれ、山頂にはNHKや各民放局、地元のFMラジオ局の中継局がある。

360度の大パノラマが広がる山頂では、春から夏にはまばゆい新緑が、11月ごろには雲海の絶景が望める。ベンチや、間伐材を生かした東屋も設置されている。

市によると、6年前、観光振興や災害対策を目的に、市森林組合が山頂の整備事業に着手。樹齢を重ねたスギやヒノキなどを伐採して約4000本の広葉樹を植え、見晴らしが良くなった。整備後、市が展望台に周囲の山々の風景を映したパノラマ看板を設置。両集落の住民が登山道の入り口や山頂までの距離などを案内する看板を立てている。

看板を設置した森集落の男性は「村の大切な財産。山頂から町の変遷を振り返ったり、(明智)光秀の丹波攻めの足跡に思いをはせたりできる」と話す。

上垣自治会の元会長、永井直樹さん(70)は「山頂からの風景はもちろん、『落ちそうで落ちない岩』や『謎の巨大陥没穴』といった山中の歴史遺産も知ってほしい」とアピール。吉見和幸会長(65)は「上の年代の人たちがきれいにしてきてくれた自慢の景色。後世につなぎたい」と力を込めた。

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